『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』 落合陽一
またまた、落合さんの著書から大きな学びを頂きましたのでご紹介いたしますね。
こちらの本に書かれている内容ですが、『世界保健機構(WHO)の2018年の発表』によると、世界の平均寿命は、72歳でした。
これに対しては、「ウンウン、そんなところかな」と感じる方も多いのではないでしょうか?
そして、とてもとても驚いたのが、平均寿命がもっとも短い国はどこだと思いますか?
レソト 平均寿命 52.9歳
私は初めて聞いた国名です。アフリカ南部に位置しており、周囲を南アフリカ共和国に囲まれている人口200万人ほどの王国です.
52.9歳と言ったら、私と同じ年齢なので衝撃を受けました。
なぜなのかと調べてみると、HIVの感染者が多くて、何と国民の約1/4が感染者とのこと。
この他にも平均寿命の短い国を挙げてみると以下の通りです。
- レソト 52.9歳
- 中央アフリカ共和国 53歳
- シエラレオネ 53.1歳
- チャド 54.3歳
- コートジボアール 54.6歳
- ナイジェリア 55.2歳
- ソマリア 55.4歳
- エスワティニ(旧スワジランド) 57.7歳
- マリ 58歳
- カメルーン 58.1歳
一目見ると何となくわかる方もいるかと思いますが、全てアフリカ大陸の国々なのです。
アフリカの平均寿命は、61.2歳と世界平均と比べて、10歳程度も下回っています。
理由としては、HIVなどの感染症が原因の国もあれば、内戦や犯罪での死亡率が高いことや政治が不安定なため病院施設を整えることが出来ずに治療を十分に受けれないことが挙げられます。
まだまだ、国によっては国のトップが不正を行って私腹を肥やすことに没頭したりとなかなか政治的に安定していない国が多くて、様々な面で多くの課題を抱えています。
これらの国に対して私たちが具体的に何が出来るのかは今現在はわかりません。
しかしながら、まずはこれらの現状を知ることが大切だと思い記載いたしました。
それによって、何か助けになることがあった時にすこしでも素早く動けるのではないかと考えています。
また、平均寿命の長い国はと言うと、ご覧のように我が国が一位でした。
- 日本 84.2歳
- スイス 83.3歳
- スペイン 83.1歳
- オーストラリア 82.9歳
- フランス 82.9歳
- シンガポール 82.9歳
- カナダ 82.8歳
- イタリア 82.8歳
- 韓国 82.7歳
- ノルウェー 82.5歳
※4.5.6.は同率4位、7.8.は同率7位
日本の歴史をさかのぼってみると平均寿命が50歳を超えたのは昭和22年ごろのようです。今から約70年前のことですね。
ちょうど第二次世界大戦後の頃です。そこから日本は経済的に大きな発展を遂げとともに平均寿命も大きく伸ばしてきたようです。
これから、世界一の高齢化社会に突入する日本ですが、ここまで歩んできた経験をアフリカ大陸に活かしてもらうことが大切なのではないでしょうか。
そんなことをひとり考えながら、さらに本を読み進めていくなかで、出来ることを見つけていきたいと思いました。
こちらの本では、SDGsを切り口に、世界が抱えている問題を明らかにして、今後の展望が語られているので、自分自身がどのように世界とかかわりあいながら生きていくべきなのかを考える機会を与えてくれます。
SDGsについては以前ブログでも書いているのでお時間あったら読んでみてくださいね。
落合さんの本なので、いつも通りなかなか理解に時間がかかって大変なのですが、凝り固まった脳をほぐす意味でも、一度お読みになることを強くおすすめ致します。
★とっても便利!わたなべ室長の「ブログの更新情報」を受け取れます↓