『科学的な適職』鈴木 祐
今働いている仕事について悩んでいる方やこれから転職される方にぜひ読んでいただきたい本がありましたのでご紹介いたします。
この本との出会いはこのYouTuberのおかげです。
そうです!中田敦彦のYouTube大学です。
分かりやすく説明してほしいよという方はめちゃめちゃ説明の上手い中田敦彦さんの動画で確認してみて下さいね。
パート①とパート②を合わせて、約60分ほどでほぼほぼ内容を理解することが出来ます。
科学的な適職の要点3つ
私の方からは、ざっくりと3点ほど、とても参考になった項目があったのでそちらをお伝えしていきたいと思います。
1)仕事選びにおける7つの大罪
- 好きを仕事にする
- 給料の多さで選ぶ
- 業界や職種で選ぶ
- 仕事の楽さで選ぶ
- 性格テストで選ぶ
- 直感で選ぶ
- 適性に合った仕事を求める
これを見てギクッとしませんでしたか?
私の就活経験から言うとそれほど上記の大罪は犯していませんでした。強いて言えば、3.業界や職種で選ぶ くらいかなと。
なので、ここまで28年間も続いてきたのかもしれません。
で、私は、1.好きを仕事にする から「えええ、何でダメなの?」と噛みついちゃいました。
しかしながら、読み進めてみると納得。好きを仕事にしても幸福度は上がらないと様々な研究結果に基づいて説明してくれます。
むしろ、真の天職は「何となくやっていたら楽しくなってきた」とまで述べられているのです。
また、4.仕事の楽さで選ぶ これに対しては「楽な仕事を選ぶと死亡率が2倍になる」と恐ろしい記述が。
確かに楽な仕事は最初のうちはいいかもしれませんが慣れてきたらきっと「自分は何のために生きているのだろう」とか考えだしてモチベーションが著しく下がってきますよね。
やっぱり適度に張り合いがないといけません。
次の項目はこちら⤵
2)仕事の幸福度を決める7つの徳目
- 自由:その仕事に裁量権はあるか?
- 達成:前に進んでいる感覚は得られるか?
- 焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか?
- 明確:なすべきことやビジョン、評価軸ははっきりしているか?
- 多様:作業の内容にバリエーションはあるか?
- 仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?
- 貢献:どれだけ世の中の役に立つか?
この7つの徳目(とくもく)は人によって重みづけのバランスが違うと書かれています。
また、この中で少しわかりづらいのは、3.焦点ではないでしょうか。
人間のモチベーションタイプは2つ。攻撃型と守備型に分かれるのだそうです。
本文に簡単な質問がありそれにこたえるとわかるようになっています。
ちなみに、私のタイプは攻撃型。
攻撃型は、進歩や成長を実感しやすい仕事を探したほうが良く、職種的には、コンサルタント、アーティスト、テクノロジー系、ソーシャルメディア系やコピーライターなどが良いとのこと。
いずれにせよ、7つの徳目の中で一つでも著しく低い項目があるのは良くないことがわかりました。
正直言うとこれらの徳目でいくつかが著しく低いため、私は退職することを決めたのだとはっきりと確信することが出来ました。
間違っていないぞ!良かった、良かった!
3)職場の「8大悪」ワースト・ランキング
- ワークライフバランスの崩壊
- 雇用が不安定
- 長時間労働
- シフトワーク
- 仕事のコントロール権がない
- ソーシャルサポートが少ない
- 組織内に不公平が多い
- 長時間通勤
ワースト1.のワークライフバランスの崩壊とは、休日の業務連絡が普通にあったり休暇中でも仕事をしなければならない環境のこと。要は、気が休まるときが無いということですね。
2.の雇用が不安定も嫌ですよね。急に仕事が無くなったり、給料が少なくなったらものすごく不安な気持ちになりますしね。
あと、4.のシフトワークってそれほど問題ないような気がしませんか?
本には、週3回のシフトワークで体内時計が壊されると言っています。
具体的にはこのことによって糖尿病の発症リスクが42%上昇するとのこと。更に継続的にシフトワークを続けると脳機能が低下するというデータもあるそうです。
このように各項目について、様々な国で行われた研究結果に基づいて科学的に理由が述べられている本なのです。
本書にはこの他にも最高の職業を選ぶための技法なども色々と記載されていますのでそれらを用いてみると今まで見えなかった職業が見えてくると思います。
また、決して転職をお勧めしている本ではなく、むしろ今の仕事でどう満足度を上げるかといった内容も述べられています。
人生において多くの時間を費やす仕事。科学的なアプローチで適職に就いて、より人生の満足度を上げて、幸せな人生を歩んでいけるようにするのが本書の一番の目的に感じました。
私は、この本を読むことで退職を決めたことが間違いではなかったことに確信が持てました。
この本の中に書いてある色々な科学的なデータなどでそのことが分かったのですが、その中でも一番わかりやすい内容を紹介しますね。
時間操作系プロトコルの技法で「10/10/10テスト」というものです。
- この選択をしたら、10分後はどう感じるだろう?
- この選択をしたら、10か月後はどう感じるだろう?
- この選択をしたら、10年後はどう感じるだろう?
あなたが悩んでいることを当てはめて考えればきっと答えが見えてくるはず!
こちらのブログの続きはこちら→【第7話】キャリアチェンジ~市町村の国民健康保険に加入すべきか否か~
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